日本語を客観視できた授業の一コマ

今週のお題「かける」で思いついたことを書いてみたい。

 

あれは中学の塾の英語の授業だった。

take という動詞について習ったときだったと思う。

 

「"朝食をとる" も "お風呂に入る" も take を使います」

 

ときいて、へー、英語っておもしろいなーと思ったのを覚えている。

 

同様に、「日本語にもたくさんの意味に使われる動詞があります」と説明があった。それが「かける」だった。

 

英語の授業だったので、もってる人は和英辞典を引いてみることになった。たしかに思っていたより多くの意味が書かれていた。

 

ためしに、weblioで「かける」をひいてみる。

ejje.weblio.jp

いくつか抜粋すると、こんな意味が書かれていた。(体裁文体一部改編)

  • 〈…し始める〉:読みかける
  • 〈…しようとする〉:破産しかける
  • 〈対象に働きかける〉:話しかける
  • 〈壊れる〉:縁が欠ける
  • 〈書ける〉:筆がよく書ける
  • 〈不足する〉:常識に欠ける
  • 〈つるす〉:絵を壁に掛ける
  • 〈架設する〉:川に橋を架ける
  • 〈上に置く〉:やかんに火をかける
  • (以下略)

とっても多いので詳細は上のリンクを見ていただくとして、授業でも、「電話をかける」とか「腰をかける」など出てきた。漢字があるので多く表現できるのはあるかも知れないが、それにしても多くあるもんだと思った記憶がある。

 

外国語を学ぶというと、もっぱらコミュニケーションとしての側面が強いが、英語を知ることで日本語を客観視できることを知ったという点で、とても興味深い授業だった。